テレビに出たい、取り上げられたい方々へ

「みんな、テレビに出たいんだね」

PRプランナーの木村公洋(きむら・きみひろ)です。Twitterはこちら

ここ最近、PR戦略を立てていこうの相談事が続きまして、それぞれ話を聞いていると目標設定が「テレビ露出」でした。それ自体はいいのですが、何が何でもテレビに出たいという相談を受けると、ちょっとどうなの?とは思います。

 

放送作家を15年やっていたときは、企業の広報から個人まで「どうしたらテレビにウチのサービスを(また私を)取り上げてもらえますか?」と まあまあな数の相談を受けました。

 

こちらとしてはネタの提供してくれたという意味合いもあるのでスルーはしませんが、ほとんどのネタが「僕にとっては使えない」ものでした。

 

こういう方々はPRと広告宣伝の意味や違いも分かっていないだろうし、いい商品・サービスを作ればテレビ露出ができると思い込んでいる方々だと思っています。ハッキリ言いますが、それは幻想です。どんなにいい商品だろうが、サービスだろうが、テレビ露出のハードルは高いのです。

 

そもそもテレビなどをはじめとしたマスコミの偉い人たちは、私たちスタッフにネタ会議の場で「なぜ、いまそれを取り上げるの?」を頻繁に質問します。

 

この質問に対し、ネタを出した側の作家やディレクター、記者は「●●で話題になっているから」「ネットでバズっているから」「トレンドテーマに沿っているから」「●月●日は●記念日だから」「ウチが初出しだから」などと答えを提示しなければなりません。

 

これに加えて必要なのが「画力」です。

 

新聞や雑誌と違って作家やディレクターは「映像として成り立つか」を、いの一番に考えます。これはテレビマン独特の感覚のひとつです。

 

新聞や雑誌は写真や文章だけで(最近はQRコードで動画を見せる雑誌も増えていますが)成り立たせますが、テレビは映像のインパクトや情報の多さが勝負です。

 

だから、「うちの商品取り上げてくださいよ」だけではダメで、番組のテイストに合った情報や映像を提供できるという企画を立てる必要があるわけです。

 

例えば、林知佳ちゃんが「なぜテレビに取り上げられるのか」は「複業」「女性の多様な働き方」「ワーケーション」などのトレンドキーワードもあれば、「占いで使った30万円を取り戻すため」「転職9回」というエンタメ的ストーリーもある。

 

だから、知佳ちゃんはテレビで取り上げられやすいのです。

テレビ露出を含めたPRメディア戦略を立てて欲しいという方は、ツイッターのDMからご相談くださいませ。テレビ露出は水物なので確約はムリですが、確率を上げる戦略はご提案できますよ。

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