死んだばっちゃ(※健在)は言いました、「街で道を聞かれるような人になりなさい」と。
私はよく食べよく飲みよく遊び、すくすく育って、やがて旅先であっても必死に地図とにらめっこをしていても、道を聞かれるようになりました。
ところが、近づいてくるのは純粋に道に迷った人だけではありませんでした。
しつこいキャッチや程度の低いナンパ、怪しいネットビジネスやいい加減なライバー事務所の勧誘、理不尽なクレーマー。
人生迷子の困ったちゃんまでが、私のもとにやってくるようになったのです。
……めでたくなし、めでたくなし。
さて、人は見た目で判断する生き物だ。
私は昔から顔面の戦闘力が著しく低い。
親友からは”憲法9条顔”とネタにされている。
”親しみやすい”といえば聞こえはいいが、要するに舐められフェイスということだ。
強そうなメイクやファッションで武装をしても限度があり、どうしたって人のよさは顔に滲み出てしまう。
そんなこんなでターゲットにされやすい私は、今まで少なからず人の悪意に触れてきた。まったく失礼な話だが、お陰である程度は人を見る目が養われた。近づいてくる者を避けるのは難しくとも、騙されないように対策するのは可能だ。
というわけで”いいカモ”仲間たち、警戒レベルは最大まで引き上げよう!
以下、私が心掛けていること。
①(基本的に)向こうから近づいてくる人は信用するな
よっぽどの美貌とスタイルの持ち主でない限り、大手事務所からのスカウトはあり得ないように、押せばイケそうなオンナほどナンパされるように、ちょうどいいくらいが一番狙われやすい。
悔しいからしっかりシカトして”チョロそう”のレッテルを剥がそう。
特に普段、恋愛でも仕事でもなんでも”待ちの姿勢”でいる人は気をつけた方がいい。なんなら必要に応じて自分から行動する方が安全だ。
②悩み=弱み
悪い人は聞き上手である。距離の詰め方も総じてスピーディーだ。
そして悩みを聞き出し、寄り添うフリをしながら巧みに誘導する。
私は”悩みを打ち明ける=弱みを見せる”ことだと思っている。出逢って数回で簡単に弱みを握らせるんじゃないよ。
③チグハグに敏感になれ
なんだろう…言っていることは立派なのに中身が薄い。
この人、なんか笑い方が不自然なんだよな。
収入源が複数あって充実してるとか言う割に、着ている服が安っぽい。
そんじょそこらに蔓延っているレベルの悪い人であれば、必ずどこかに矛盾が生じている。よく観察しよう、違和感はめちゃくちゃ当たるぞ。
④最終的に信じるかどうかは自分が決める
騙されて裏切られてもいいと思えるほどの人間か?を冷静に自問しよう。
それでも信じるに値する相手だと判断したら、全部自己責任で信じることにする。
その場合も、もし付き合っていくうちに違和感センサーが反応したら速攻で距離を置こう。
一度信じたからといって、律儀に最後まで信じ抜く必要はない。
随分疑り深くなったものだと悲しくなってきたが、仕方あるまい。自分の身は自分で守るしかないのだから。
それではみなさん、よい舐められライフを!!泣